天狗の巫女
一瞬これで漫画にしてみようかと思ったけど、あまりの労力の惜しさに負けた。
でもこう…人には見えないものを従えた和風の話を書いてみたい。
【以下、登場人物およびラフ案】
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天神 なつめ (アマガミ ナツメ)
主人公。
家は神社。 ひょんなことから裏の倉に封印されていた九十九妖怪を解き放ってしまう。 半ば強引に責任を取るかたちで、泣く泣く九十九妖怪を追いかける毎日。 周りにいる人外な者たちを愛称で呼ぶなど、楽天的な一面もある。
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烏天狗 (テンちゃん)
なつめが封印を解いてしまった直後に現れた天狗。 遠い昔に倉に九十九妖怪を封印した事に関わっており、なつめに責任を取って封印しなおすよう言いつける。 いわばなつめの教育係。 少年の格好をしているが、歳は数百歳。 一人称は「わし」、「〜だのぅ」など喋り方も古風。 常に天狗の面をつけているが、それを取ると…?? |
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八咫烏 (ヤッちゃん)
3本足の烏。 直接九十九妖怪の封印に関わる事はなく、ほぼ傍観。 しかし情報には敏感で、イの一番になつめに知らせに来る。 その代償はご飯。 典型的なギブ&テイクの関係に見えて、実は情に厚い。 |
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狛犬 (コマちゃん)
なつめの家(天神神社)の狛犬。 普段はもちろん石像だが、なつめが呼ぶと人に姿を変えて駆けつける。 言葉を喋る事は出来ないが、なつめに心から忠実。 実質一番なつめを助けている。 尚、普通の犬にも姿を変えることが可能だが、その巻き毛が災いして、やたらパンチの効いた柴犬(白)になってしまう。
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天邪鬼 (アマノ)
禿(カムロ)の天邪鬼。 無論言う事為す事反対で、なつめの言う事も全然聞かない。 だが極度の意地っ張りで、なつめに冷たくあしらわれると意外とあっさり言う事を聞いたりする。 遠い昔にお仕置きをされたことから、九条の狐にだけは忠実。 |
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猫又 (又清さん・又六さん)
普通の猫を装って、実は二股の猫妖怪。 八咫烏と同じで、ご飯の代わりに情報を持ってくる。 又清さんの方が兄貴分で、又六さんはいつもニコニコと又清さんの後を付いてくる。 気まぐれなので滅多にないが、その気になれば巨体化して戦う事もできる。
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九条実綱玉ノ瀬命(クジョウサネツナタマノセノミコト) (玉サマ)
強大な妖力をもったお稲荷。 九条稲荷神社に古くから祀られていて、御歳は千を優に超える。 冷静沈着で的確なため、なつめにとって頼みの綱。 常に無表情で思慮深く、何を考えているのかは誰にも分からない。
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アンガマ (アンガマ爺さん)
翁の面を付けた正体不明の老人。 (本当は老人かどうかも分からない) 狛犬同様、一言も口を利くことはないが、非常に物知りで遠まわしに道を示してくれる。
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天神なつめは神社の娘。
ある時、裏の古い倉の九十九妖怪の封印を解いてしまう。
それは昔、なつめの先祖が大天狗の力を借りて邪を閉じ込めたものだった。
動揺するなつめの前に現れたのは、少年の姿をした烏天狗。
やたらに尊大な使い魔たちの協力の下、泣く泣く九十九妖怪を封印しなおす
なつめの苦悩が始まった。
…そしてまた放置。